今回は簡単にできて意外と面白い,pH(酸性度)によって色の変わる水を作ってみたいと思います.1日でできますし超簡単なので,ぜひ自由研究の題材として使ってみてくださいね!
色の変わる水
今回はリトマス試験紙などの理化学用品を使わずに,酸性やアルカリ性の物質による色の変化を家庭で簡単に実現できる方法を紹介します.
用意するもの
- 紫キャベツ
- なべ
- 水(紫キャベツをゆでられるだけの量.500mLくらいあれば十分です)
- お酢やレモンなどの酸性の液体(すっぱいものはたいてい酸性です)
- 重曹(じゅうそう)を水に溶いたもの,石鹸水などのアルカリ性の液体
- 色の変化を観察しやすい透明の容器数個(コップなどでもOK)
必要なものはたったのこれだけ.どれもスーパーなどに買いに行けば手に入ります.なべや茹でる時に使うガスコンロはお母さんにお願いしてキッチンから借りてきましょう.
色の変わる水の作り方
- 紫キャベツを細かく切ります.みじん切りでもいいですが,茹でたあとで取り除かなければならないので,千切りなどのほうがいいでしょう.
- なべにお湯を沸かし,1で切った紫キャベツをおなべにポーン!(投げ入れてはだめですよ!あくまで静かに入れないとやけどしちゃいます).
- 噴きこぼれに注意しながらキャベツを茹でます.
- キャベツが煮えてお湯が紫色になってきたら火を止めて,観察用の2つの容器に大体同じ量になるように入れます.各容器とも100mLくらいあれば十分です.もっと少なくても構いません.
- 残った紫色の水は,元の色を確認するために他のコップに移して取っておくとよいでしょう.
以上で準備は完了です.では,さっそく色が変わるかどうか実験してみましょう.
いざ実験!
まずは酸性の液体を入れてみてください.少しわかりにくいかもしれませんが,きっと色が変わるはずです.
そして今度は他の容器の紫キャベツ液にアルカリ性の液体を注いでみてください.こっちはだいぶ色が変わるはず.
写真は載せないでおきますので,紫キャベツ液の色が変わる様子を見るためにぜひ実験してみてください.
原理
どうしてこんなに色が変わるのか.それは,紫キャベツの中に含まれている「アントシアニン」という色素に由来します.
アントシアニンという言葉はきっと聞いたことがあるのではないでしょうか.このアントシアニンが,酸やアルカリと反応して色が様々に変化するのです.
まとめ
いかがだったでしょうか.紫キャベツの酸・アルカリ実験は超簡単で時間もかかりませんので,夏休みも残り少なくなった時や,自由研究に悩んだときにおすすめ!
「やべぇ,あさって学校じゃん!自由研究どうしよう…」ってなってる人,超簡単でおすすめなのでぜひトライしてみてください!
ちなみに,アルカリのことを高校では塩基と呼びます.サラッと書いておくと先生から「よく知ってるねぇ~」と褒められるかも!
ただし,褒められる保証はできませんので悪しからず.
ただし,褒められる保証はできませんので悪しからず.
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