ゼロから始める筆塗り入門 

前回のエアブラシ塗装に引き続き今回は筆塗りでの塗装について書いていきます。

筆塗りの極意?

道具自体の購入の手軽さもあって塗装のを始めるのには筆塗りからという人も多いのでしょう。

ですが筆塗りを極めるのはエアブラシよりも困難なのです。

まずは私の使っている道具の紹介。

筆の種類

上から

  • 平筆
  • 丸筆
  • 面相筆が2つ

平筆は大きな面積を塗るためのもの。
丸筆は平筆より小さに面積を塗るためのもの。
面相筆は本来は人形の顔を描くためのもの。

平筆は筆ムラを起こしやすいのであまり使っていません、なので丸筆も含めていつ買った何処のものかも覚えてません…

面相筆二本は刻印から精雲堂のハイグレードブラシセットだと判明

筆は消耗品、使っているうちに歯ブラシと同じように広がっていきます。なので使い捨てと割り切って百円均一の物を使うことも。

これはダイソーのミニネイルアートブラシ(8本入り)消耗品と割り切ったから8本も残っていません。

 

変わった筆も紹介します。

これも百円均一セリアのシリコン筆。バラけることがないのですが根本が太いので奥まった場所以外に使います。

 

それとこれも百円均一で買った変わった筆。

ワッツウィズで買った水筆というもの。筆の軸に水を入れて濃度調整と筆洗いを簡単に行えるというもの。
メーカー非推奨ですがここに溶剤を入れて同様の使い方もできます。

 

使える塗料

基本的にはエアブラシと同じく。

  • Mr.カラー タミヤラッカー ガイアカラー グリーンマックスなどのいわゆるラッカー塗料
  • タミヤエナメル ガイアエナメル ハンブロールなどのエナメル塗料
  • タミヤアクリル アクリジョン ファレホ シタデルカラーなどの水性塗料

など

筆塗りでの注意点とコツ

エアブラシとの大きな違いとして重ね塗りはたっぷりと溶剤を含んだ筆で塗るため下地の塗装を侵食します。溶剤の強さと塗膜強度の関係で
ラッカー→エナメル→水性の順番で塗らないと下地の塗装が溶けます。

 

ラッカー塗料どうしでもしっかりと乾かしておかない混ざりあうことも、それを利用したブレンディング塗装という技法もありますがミリタリーよりなので今回は割愛。

 

筆塗りでも重要なのは塗料の濃度です。エアブラシは濃いと吹けませんが筆塗りでは油彩画のように濃くても盛り付けるような塗装は可能。ですが塗料の厚塗りは表面のディテールを潰してしまう可能性があります。

 

そして水性塗料での厚塗り乾きづらくなるので要注意。1週間たっても触ったら指紋がついた、なんとことも。表面張力の関係で独特のつやが出て細かいディテールが潰れてしまうことも。

逆に塗料の濃度が薄いと流れて垂れてパーツの端に溜まるなんてこともあるので要注意。

エアブラシとの差

最大の差は初期投資の安さ。最大のデメリットはその難しさ。

光沢で広範囲を塗るのはかなり難しく。そういう場合はスプレー塗料を使ったほうがいいです。スプレー塗料は圧がエアブラシよりずっと高いので外で吹いてもパーツまで十分に届きます。

 

私がエアブラシを導入するきっかけもメタリックカラーとクリアカラーをキレイに塗ることでした。塗膜が強固なラッカー塗料で表面の筆目なくすためにMr.研ぎ出しクロスで磨き出しをしたこともありまして。

 

つや消しして汚すものなら筆での全塗装はありです。プロモデラーで戦車模型はタミヤアクリルのオール筆塗りなんていう人も。戦車の場合は筆ムラも味といえるので。第2次大戦時にはハケ塗りしていました。

初期費用

筆の値段はかなり幅があります。

高価な面相筆で1本3000円を超えるものも!

ラッカー塗料を使う場合は対応したものでないと毛を束ねる接着剤が溶けてしまうので注意。

 

百円均一の物でもネイル用なら使用可能です。マニキュアは本質的にはラッカー塗料の一種なので。

まとめ

私は場合は下地のサーフェイサーからエアブラシで塗装して細かい部分を筆塗りしています。そのために使う筆は面相筆などの細いものが中心。

道具は適材適所、エアブラシも筆塗りもどちらか片方だけでは厳しいところがあります。金銭的に厳しい場合はエアブラシではなくスプレーやガイアノーツのイージーペインターなどを代わりに使うと良いでしょう。

 

それでは,今回はこの辺で~👋

合わせて読みたい

初めてのエアブラシ入門

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です