ジオラマを作る上で線路上の装飾で重要となる「バラスト」。具体的な商品や散布方法などを紹介していきます。
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バラストの種類
各社から出ているバラストを比較して紹介します。
KATOのバラスト
KATOからは大きさや色の異なるたくさんの種類のバラストが発売されています。組み合わせることで自分の求めるバラストを作ることができます。パッケージの画像と販売商品の表です。これ以外にも徳用バラストなどがあります。
http://www.e-katomodels2.com/shop/c/c10060104/
細目 | 中目 | 粗目 | |
赤銅色 | ○ | ○ | ○ |
灰色 | ○ | ||
濃茶色 | ○ | ||
茶色 | ○ | ||
淡黄色 | ○ | ○ | |
炭色 | ○ | ○ | |
明灰色 | ○ |
TOMIXのバラスト
トミックスでは現在4種類のバラストが発売されています。
https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/8198.html
ポポンテッタのバラスト
ポポンデッタからは会津バラストシリーズが発売されています。このバラストはJR東日本の石質試験に合格した石から作った模型用バラストで、非常にリアリティーがあります。自然の石そのものですのでもとから色にばらつきがあり調合せずにそのまま使用できます。
おすすめは何か?
ひとつの製品を奨めるわけではありませんが、同じ大きさで色の違うバラストをミックスして利用することをおすすめします。大きさが異なると混ぜたとき大きいバラストが浮いてしまいうまく混ざりにくくなります。
私はTOMIXのバラストのブラウンとFミックスを混ぜ合わせて使用しています。今回もそれを使っていきます。
メーカー間の石のサイズの違いは!?
各社からバラストの目の粗さの指標として細目、中目、粗目が発売されています。しかし、これは独自規格であり会社を越えると大きさの比較ができませんでした。今回は各社のバラストの目の粗さを比較してみました。
比較結果は下のようになりました。製品によってばらつきがあるので参考程度にどうぞ。
Nゲージで使う場合スケール的にはTOMIX のブラウン以下のサイズが丁度良いです。あまり大きいと道床付きレールのプラスチック部分が見えてしまいます。
実際にバラスト散布してみる
実際にバラストの散布をしてバラストを敷くとどのような仕上がりになるか見ていきます。
必要なもの
バラストを敷く際に必要なものは以下の通りです。
材料
- バラスト 数種類あった方がリアリティーが上がります
- 線路 今回は道床付きレールを使用します
- ボンド水 バラストの固着に使用
道具
- スポイト ボンド水をバラストに染み込ませるため
- 霧吹き ボンド水をバラストに染み込ませるため
- スプーン バラストをおいていく
- 筆 バラストの形を整える
- ピンセット 不要なバラストを除去
バラストを敷く手順
バラストを敷く手順は以下の通りです
- 地面の塗装
- 線路の固定
- 線路の塗装
- バラストをまく
- バラストを固定
1.地面の塗装
今回は田園風景のなかに線路を敷く感じにしたいので地面を茶色に塗装しました。
塗装しないで進める人もいるようですが完成してから地の色が見えてしまうと埋めることができないためやり直しが効かないので、塗装することをおすすめします。
2.線路の固定
主な線路の固定方法は以下の2つです。必ず固定する前にフィーダーなどの配線を済ませてください。あとでやると線路の取り外しが必要となりすべてやり直すことになります。
- ボンドなどの接着剤で地面と固定
→釘を使用できない場合(地面が木材以外の場合)に用いることが多い。接着剤が道床からはみ出ないように注意。ただしフレキシブルレールでこの方法を使うと仕上がりに影響が出るのでおすすめできません。
- 細かい釘を用いて地面と固定
→基本的にレイアウトを作成するときにはこちらを利用する。釘を打つときは線路に傷が入らないように当て木を使う。
今回は地面の素材がプラスチックですので前者を使用します。
3.線路の塗装
錆びたレールを再現する際に利用します。実際のレールのように側面を茶色にします。ただし失敗するとレールの導電性が落ちて走行時の妨げになったり、塗料が盛り上がって車輪に傷を与えたりしますのでかなりリスクがあります。ですので今回は行いません。
4.バラストの散布
バラストを散布します。散布する手順は以下の通りです。あとで細かく説明します。
- バラストを調合。単色だと明らかに不自然です。
- バラストを散布。スプーンやボトルから撒きます。
- 筆で整える。枕木の上に上がってしまったバラストなどを平らにします。
- 枕木の上のバラストをピンセットで取り除きます。
まず、バラストを調合します。二種類のバラストを混ぜて上の写真のような現物に近づけました。
つづいて調合したバラストを散布します。スプーンやボトルなどで適当に撒いてください。後々筆で整えるのでいまは気にしない方が良いです。
撒いたら筆で整えます.枕木の上にバラストが乗らない程度で平らにします。
ここで、枕木の上にのっているバラストがあったらピンセットでとってください。この作業で仕上がりが大きく変わります。また、枕木上のバラストは車輪と接触する恐れがあるので念入りにやっていきます。
5.バラストを固定
バラストの固定はボンド水を使用します。ボンド水はボンドを水で薄めて流れ込みやすくしたものです。私は約5倍に薄めて使用しています。メーカーが出してるボンドでも良いのですが、高い上、量がないので普通のボンドで構いません。
ボンドを薄めたボンド水を霧吹きやスポイトで撒きます。ポイントの稼働部分にかかってしまうと稼働部分が固定されて壊れるので注意してください。ですのでスポイトでちまちまやっていく方が安全でおすすめです。
たまに染み込まないことがあります。染み込まないと固着できませんのでそのときは中性洗剤を1滴ほど垂らすとうまく染みてくれます。
ボンド水を撒いて2日ほど風通しの良い場所で乾かしたら完成です。完成したら固着できていないバラストを掃除機などで吸いとってやるとレイアウトの耐久性が上がります。
完成した
やはりバラストは線路の顔であり重要な部分です。私もまだ上手くありませんがやっていくごとに上達していくものだと思いますので、この記事を参考に練習していただけたら嬉しいです。
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