こんなに異なっていた?KATOとTomixの線路の差

日本の鉄道模型の線路規格には主にKATOunitrack,Tomixfinetrackがあります。どちらもNゲージ(線路幅9mm)の規格で独自規格になっているため特殊な接続部品を使用しない限り互換性はありません

各社のレール

線路規格

KATOの線路規格

  • 規格の名称:unitrack
  • 直線基準レール:s248(248mmの直線レール)
  • 曲線基準レール:R249(半径249mmの曲線レール)
  • 曲線用最小曲線:R216(半径216mmの曲線レール)
  • 曲線用最大曲線:R381(半径381mmの曲線レール)
  • ポイント用最大曲線:R718(半径718mmの曲線レール)
http://start.katomodels.com/start/guide/category/12/blogid/1

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Tomixの線路規格

  • 規格の名称:finetrack
  • 直線基準レール:s280(280mmの直線レール)
  • 曲線基準レール:R280(半径280mmの曲線レール)
  • 標準規格の曲線用最小曲線:R243(半径243mmの曲線レール)
  • スーパーミニカーブレール曲線用最小曲線:R103(半径103mmの曲線レール)
  • 地上単線用最小曲線:R391(半径391mmの曲線レール)
  • 高架複線用最小曲線:R539(半径539mmの曲線レール)
  • ポイント用最大曲線:R541(半径541mmの曲線レール)

 

ジョイナーの特徴

ギャップはレール同士を電気的に接続、絶縁させる部品です。KATO、Tomixともに形状が異なるため他社製品との互換性はありません(ただし、フレキシブルレールに関しては規格がほぼ変わらないため接続できることが多い。)。KATOのギャップは取り替え可能なのに対し、Tomixのギャップは金属の電気的な接続部分しか取り替えることができません。そのため、プラスチック部分が壊れてしまったらレールの寿命が来たということになります。ちなみに、ジョイント線路と呼ばれる互換性を持たせるレールも発売されていますが線路上に段差ができてしまうためレールを削るなどの工作を行わない限り、車輪にとってもよくありません。

ギャップ同士の比較

 

ジョイント線路で接続したようす(右がトミックス、左がKATO)

動床の特徴

KATOの道床は道床の幅が大きく高さがあるのが特徴です。

KATOとTomixの線路の比較

DCC,TNOSとの相性

KATOのレールもTomixのレールもレールの電気的な接続方式は同じです。したがってどのシステムによってレールの選択肢を縛られることはありません。

DCC

DCCを販売しているKATOのレールを使うのが一般的です。ディジタル信号を使用して制御している以上、列車が走るすべてのレールにディジタル信号が行き渡らなくてはなりません。そのため、完全選択式ポイントを採用しているTomixのレールではひと手間加えないと利用できません。

TNOS

TNOSはTomixが開発した規格ですのでTomixの線路を利用するのが一般的です。Tomixの列車検知用センサー以外では動作しないため、KATOの線路を加工してTomixのセンサーをつけるのは現実的ではありません。

 

フィーダーの特徴

KATO のフィーダー

  • 接続方式:レールの裏に接続
  • 接続場所:複線直線フィーダーレール、単線直線フィーダーレール、ユニトラム
  • メリット:目立たない
  • デメリット:非固定式レイアウトの場合レールが浮いてしまうことがある

Tomixのフィーダー

  • 接続方式:レールに挿すまたはレールの裏に接続
  • 接続場所:フィーダー接続穴があるレールすべて
  • メリット:ひとつのストラクチャーとして扱える
  • デメリット:コストパフォーマンスが悪い

 

レールのラインナップ

各社のレールの選択肢によってレイアウトの方向性が決まります。Tomixはないレールを駆使して汎用性の高いレイアウトを作ろうとしているのに対し、KATOは多くの規格の製品を組み合わせて汎用性の高いものを作ろうとしているように感じます。

 

 

路面電車を走らせたい

どちらも路面軌道を発売していますが大きく形態が異なります。KATOは町の中に路面電車を走らせるイメージで平面交差、分岐用のパーツの種類が多いです。広電のようなイメージで作成するときに適していると言えます。それに対してTomixは単線にすることもできるため都電荒川線や石山坂本線のような比較的、郊外路線のイメージがあります。また、バスコレと組み合わせることによってバスとの並走なども行うことができます。

結局どちらがいいのか

各社のレールの特徴をまとめてみました。

KATO Tomix
ジョイナー 壊れてもジョイナーだけの取り替えが可能 金属部分しか取り替えられない
道床 Tomixに比べてバラスト部分が広い KATOに比べてバラスト部分が狭い
線路規格 線路間隔が短いため線路間隔の広いトミックスの車両を走らせると干渉することがある。路面電車軌道と通常規格の線路の線路間隔が異なる。 通常規格の線路が路面電車軌道などと直接接続でき汎用性がある。
TNOS,DCCとの相性 それぞれのメーカーのものを使う方がよい それぞれのメーカーのものを使う方がよい
コストパフォーマンス 単純比較ではTomix よりコストパフォーマンスはよい 昔は2本売りをしていたが今はKATOと同じ4本売りになっている

 

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