ジオラマ製作の基本!地面の作り方②

前回①で地面の造成をやりました。今回はそのあとの塗装をやっていきます。たとえ上にパウダーがのっていて見えづらくとも縁の下の力持ちとしてレイアウトのリアルさをキープしてくれる下地の塗装などについてまとめていきます。

地面の塗装(土)

地面を土色に塗装する方法です。はげた部分だけでなく、パウダーなどをまぶす場合においても地の色が見えないようにするために使われます

販売されている製品

艶ありの塗料

絶対に艶なしのタイプを選んでください。艶のある地面なんて違和感しかありません。

主な製品の選択肢として3つほどあげられます。

  • 工作用のスプレー缶の塗料
  • 工作用の筆塗り用の塗料
  • 鉄道模型用の筆塗り用の塗料

特にこだわることはありませんが上からパウダーなどをまぶしてしまう場合はスプレー缶の物を使用することをおすすめします。あくまで目的としては地が見えないようにすることなので楽に塗れるものが良いです。

特にグリーンマックスの鉄道カラーシリーズは本来車両などに使用するものですが、多くのバリエーションがあり質感もよいためおすすめです。ただし発色が良すぎることもあるので場合によっては艶消し塗料も使用することをおすすめします。

グリーンマックスで販売されている塗料でよく使用できそうなものをまとめました。

朱色1号 オレンジA   ラズベリーA
ベージュA   灰色9号 ねずみ色1号

いろいろな塗り方

スプレータイプでの塗装

スプレー缶を使用する方法です。

  1. スプレーを塗らない部分をマスキングする
  2. スプレーをまく(一回で塗り切るのではなく少しずつ分けて出すのがコツ。また、分厚く塗るとムラが出すぎて段差ができて見映えが悪いです。)
  3. 暗所でよく乾かして完成

ちょっと前にバラストを敷く際に塗装したときの干している様子の写真です。一回で長押しして使用せずに少しずつスプレーすることで下の画像のように綺麗にスプレーすることができます。

筆塗りでの塗装

筆塗りです。広大な部分を塗るとムラが大きくなり不自然なので比較的小さな部分を塗るのに適します。

  1. 溶剤などと混ぜて塗料を任意の色、濃度にする
  2. 筆でぬる(たくさん筆に塗料を含ませないのがコツ)
  3. 暗所でよく乾かして完成

 

地面の塗装(道路など)

販売されている製品

まず塗装ではありませんが簡単に道路をつくれる製品を紹介します。トミックスの道路プレートです。高価ですがこれを留めるだけで使用でき非常に有能です。

トミックス道路プレートhttps://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/extra/extra017.html

本題の塗料です。今回紹介するのはポポンデッタの道路専用塗料です。鉄道模型用に作られたもので非常にリアリティーがあります。

通常の塗料と異なる点は塗装した際に細かな凹凸ができることです。これによって単調な道路が凹凸があり実際にアスファルトで作られたかのようなリアルな道路に変わります。

道路専用塗料の使い方

道路の塗装は前で紹介した道路専用塗料を使います。手順は以下の通りです。

  1. 道路専用塗料を薄めずに塗る
  2. 完全に乾かす
  3. 道路にラインを書く

まず、道路専用塗料を薄めずに塗ります

ポポンデッタパンフレットより引用

塗ったら乾かします。

完全に乾かしきらないとこの後の作業で塗料がとれてしまったりインクが混ざったりします。

最後に道路のラインをひきます。ラインの幅、長さは明確に決められています。ジオラマ(1/150)の世界の幅、長さをまとめてみました。

  • 横断歩道    白線の幅2.8mm(=3mm),長さ20mm以上
  • 停止線     白線の幅2.0mm(例外あり)
  • センターライン 白線の幅1.0mm
  • ゼブラ     ゼブラの幅3mmで6.6mm間隔に配置し、ゼブラの角度は45度、外の線の幅は1mm

大体こんな感じです。表現法方は塗装してしまう方法とラインテープと呼ばれる細いテープを使用する方法があります。しかし、塗装ではずれが映えてしまったりとかなり難しいためラインテープを使用する方法をおすすめします。

大体1mmと3mmの二種類があればカッターで細くすることでほとんどの表現に使えます。貼った後にニスを塗ることで剥がれなくすることもできます。

ポポンデッタパンフレットより引用

まとめ

塗装は縁の下の力持ちといったようなところでかなり重要です。やっていくうちに上達していくものですので練習して腕を上げていきましょう。

第三回(続き)はコチラ↓

ジオラマ製作の基本!地面の作り方③

2020年6月17日

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