さて、前回までは警報器を点滅させる回路を組むために試行錯誤したわけですが、今回は動くギミックの悩みどころ、遮断機をどうするか、悩んでいきます。
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遮断機を動かしたい!!
メーカーから出ているような音と光と動きのある自動踏切はやはり憧れます。お座敷レイアウトに置くだけでも一気に華やかになります。その機構のうちの一つ、遮断機。どうやったら上下してくれるだろう….
思いつくだけ機構を考えてみる
動かすためにはまずモーターと、ギヤと、制御回路と….
たくさん必要ですが、まずはメカニカルな部分だけ考えることにします。とりあえずアイデアだけ浮かべてみます。
タミヤのギヤボックスを使ってみる
踏切に必要なゆっくりとした回転は、モーターに遮断機を直接繋げただけでは絶対実現不可能です。ここで必要となるのがギヤボックス。
今回検討したのはタミヤさんのシングルギヤボックス.No.147です.
自分的には一番組み立てやすく速度も選べる幅が広いので気に入っています。
ここに糸なりリンクなりをつけてレイアウトボードの下から遮断機を操作する方法です。
【問題点】
- 固定式レイアウトにしか使用できない
- 消費電力がでかい
- うるさい
- 機械的機構を自分で作る必要があるので動作保証ができない、作るのが面倒
マイクロモーターを使う
直径6mm,長さ約12mmという超小型のモーターを見つけました.
これにネジやらギヤやら組み合わせていくとなんとか使えるかもしれません。なにせこの小ささが魅力的です。
【問題点】
- このシャフトに合うギヤが簡単には見つからない
- 減速機構を自分で1から作らなければならない
とても小さいので、お座敷レイアウトにも組み込むのも夢ではありません。が、自分ですべて減速機構を作らなくはならないのはかなりのハードワークです。ギヤも合うものがなかなかありません。これを採用するならいばらの道を歩むことになりそうです…………..
この類のモーターを使った,重さ1.5gという軽さのマイクロサーボもありました.これももしかしたら使えるかもしれません.
サーボを使う
サーボを使えば動作速度や動作角度など、細かい調整が可能です。マイクロ電子サービスさんからでている踏切キットにもサーボが使われています。
重さ約9g.小型ならお座敷でもいけなくもない.
【問題点】
ちょっとサイズは大きい.
ステッピングモーターを使う
ステッピングモータとは言ってもこの世には2種類のステッピングモータが存在します。
1.ユニポーラ型
【利点】
- 5秒かけて90度回転させるというゆっくりな速度がギヤなしで実現可能
- トルクが比較的小さい
- 後述のバイポーラ型に比べて制御が簡単
【問題点】
- 直づけできるほどの小さいものがなかなかない
- 動作がカクカクになりがち
- 小さいのがない
2.バイポーラ型
こんなに小さいものも入手可能です
↓↓↓
【利点】
- 超小型のものも入手しやすい
- アマゾンで買える
- お座敷でも違和感ないくらいの小型化ができる
【問題点】
- 制御回路が複雑(Hブリッジと呼ばれる回路を必要とします)
- 小さすぎて扱いにくい
- ユニポーラ型と違って5秒で90°回転というようなゆっくりとした回転は苦手
今回の構想はこの辺でおしまいにしたいと思います。それでは。
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